オパニウム

「たま男の父親です!」

『どーも…
わたくし担任の
銀八っちゃんです!』


「ウチの息子が
何かしたんですか?」

『…実は、同じクラスの
多摩子さんの給食費
紛失しまして…』


「はぁ…」

『たま男くんの
ランドセルを
調べました…』


「ま、まさか…」

『…たま男くんの
ランドセルから…』


「あいつ!
何やってるんだっ!」

『地球上に無い物質が
検出されたんですっっっ!』


「えっ?」

『パチンッて留める
金具の部分から特殊金属が…』


「はぁ?」

『それで…
この場合発見者が
名前を付けられるんです』


「いやいや…銀八先生?」

『ところが
たま男くんがですね…
金属の名前…
【おっぱい】にするって言うんですよw
実にユニークな発想なんですけどね
そうなるとね…
学会で、権威のある偉い先生達が…
『え〜このおっぱいはですね…』
とか
『このおっぱいを
パフパフする事により…』
とか言うはめに
なってしまうんですよw
それじゃまるで残念な人たちの
集まりみたいじゃないですか?
世紀の大発見にですね
【おっぱい】は
どうかと思うんです』


「ちょっと…銀八先生?」

『何です?』


「多摩子さんの
給食費の話は?」

『…今
給食費の話は…
関係ないんでね』


「はぁ?」

『で、ですね
【おっぱい】は
アレなんでまぁ…
100歩譲って
【オッパニウム】
もしくは
【キョニュウム】
あるいは
【チチニウム】
はどうだろかと思うんです…』


「銀八先生?」

『で、この
【オッパニウム】の
凄いところが…
お湯をかけたら
ほんとの
おっぱいみたいに…』


「銀八!ちょ待て!コラ!」

『何です?』


「どんだけ
おっぱいおっぱい言うねん…
教師がっ!
…ってか何で
ウチのたま男のランドセルを
調べたんですか?」

『そりゃあなた…
いろんな検査薬を
使ってですよっ!』


「いや…
調べた手段じゃなく!
理由を聞いてるんですよ!
ウチのたま男は
疑われるような
生徒なんですか?」

『…いえ
いい子ですよ!
今日だって多摩子さんが…
結局
給食費忘れてきた事が分かって
みんなに攻められてた時にも…
たま男くん最後まで
多摩子さんをかばって…』


「…それなら給食費
関係ないじゃねぇかっ!」

『だから
最初から関係ないって
言ってますがね…』


「だったら…私が学校まで
駆けつけてくる必要
無かったじゃないか!」

『あぁ…確かに…
申し訳ありませんでした。
じゃ、金属の第一発見者は
私という事で
処理しておきますんで』



「…いやいや…
それはウチのたま男が…」

『いやいやいや…』





「いやいやいやいや…」

『いやいやいやいやいやいや…』







「ぃゃぃゃぃゃぃゃぃゃぃゃ…」

『ぃゃぃゃぃゃぃゃぃゃぃゃぃゃ…』










発〓たまこ〓見